緑内障早期発見方法
+ 緑内障は早期発見を!
 私の専門は緑内障ですが、40歳以上の方の17人に1人は緑内障にかかっている ことが最近の疫学調査で明らかになりました。そしてそのうち9割が病気に気づいて いないというのが現状です。緑内障は視野が徐々に狭くなり放置すれば失明に至る病 気ですが、病気がゆっくり進行するうえに、中心部の視野、視力が比較的末期まで保 たれることが多く、自分ではなかなか気づきにくい病気です。早期診断、早期治療は 病気をくい止めるために最重要であることはいうまでもありません。緑内障で失明す る方をなくすため、一人でも多くの緑内障患者様をなるべく早期のうちに、見つけた いと願っております。 ご家庭でも簡単にテレビを利用してできる緑内障自己診断法を開発しましたのでお教 えいたします。

 
+ 緑内障自己診断法
 家庭にあるテレビの放送されてないチャンネルに現れる白と黒の点滅模様(放送終 了後のザーザーした画面)を利用します。テレビのアンテナをはずした方がより均一 な点滅模様が得られます。画面中央にシールなどで直径5ミリ程度の、目印になるよ うな点(固視点)を貼ります。21インチテレビの場合には、約30センチ離れた距 離から、片眼で(もう片眼はかくして)3〜5秒間じっとその点だけを見ます。この とき目をキョロキョロ動かしてはいけません。画面の点滅模様が一様に見えないとこ ろ、たとえば、暗く見えたり、雲や水がかかって見えたり、まわりと違う部分、均等 でない部分がないかどうか調べます。片眼づづ交互に、3回づづ行い、3回とも同じ 所に異常が感じられた場合、その均等でない部分が視野の異常部位というわけです。  この方法で中期以上の「緑内障」はほとんどが異常を自覚できますので是非お試し 下さい。異常に気づかれた方は、専門医による検査をお受けになることをお勧めしま す